都市化が進んでいる地域の建築計画において、なぜ現場調査が必要なのか、それは失敗しない家づくりをするためです。
建築確認申請に必要なこと、とは
- 敷地面積が実際にあることを確認する。
- 路面との高低差を測量し、真北を確認する。
- 周りの建物の調査及び全面道路の幅や敷地がどのように接道しているか確認する。
- 敷地の境界位置の確認。なかでも、境界に塀やフェンスがある場合は塀の持ち主の確認。土留めがある場合は、管理を誰が行っているか確認する。
ここまでは必ず現地に行き確認しとかないと、後々問題が発生する可能性がたかまります。
以前、弊社へお客様からこんな相談がありました。
木造2階建ての新築を計画しているそうで、他の設計事務所さんの計画図面を持っておりました。
私が、現場に行ってその計画図面を確認してみると、なんと計画建物が敷地後ろの高さ2mの擁壁に乗り上げていました。
実際、擁壁は既存建物の裏の方で表からは見えないところにあり、その設計事務所さんは、敷地の高低差にもかなりの差異があったため、ろくに現地を確認せず、登記簿等の資料を基に計画したと推測しました。
お客様は手付金をすでに払っており、かなり怒っておりました。
住宅が密集している地域で家を計画するには、周りの家の窓の位置等の確認が重要となります。
窓を開けると隣の家とご対面にならないようにプライバシーへの配慮も重視します。
また、風通しの良い家を計画するためにはその地域独自の風向きや周辺の住宅配置における風の通り道を把握したうえでの窓の配置や窓の種類を考え建物への風の取り込みを工夫しましょう。
建物の計画には間取りも大事ですが、都市化が進んでいる住宅密集地域において住宅を建てるなら地域の気候風土を熟知している地元の工務店で建てたいものです。
より快適な住宅づくりを目指しましょう。