Home 家づくりのまなびば防災 24:みんなで行う避難場所の設置と運営協力  

24:みんなで行う避難場所の設置と運営協力  

 

避難所と避難場所の違いをご存じでしょうか?
避難場所は一時的に避難する公園や広場などを言い、避難所とは生活の場を失った地域の人等が一定の期間避難生活をする場所を言います。その様な避難所に関する指定や運営のガイドラインや留意事項について学んで行きましょう。

 

避難所の指定と開設

(1)避難所とは災害によって住宅を失うなど、被害を受けた人や、被害を受ける可能性のある人が一定の期間 避難生活をする場所であり、一時的に非難する公園などの避難場所とは異なります。非難はたまたまその場所を訪れていた旅行者も対象となります。主に公民館集会施設や、学校などの公共施設が中心となります。

(2)ガイドラインによると避難所の数は78,243箇所、福祉避難場所は8,683箇所にのぼります。そこで行政機関が避難場所開設運営のためのチェックリストが明示されています。

(3)福祉避難場所とは、高齢者・乳幼児・妊婦・傷病者などの要配慮者に対応している避難場所です。

(4)避難所の質を向上させるために内閣府は、国際基準としてスフィア基準(英語)を挙げています。

 

避難所の運営

(1)災害によって被災した場合の生活再建は、自力で始める事が基本となります。
また災害発生時は、自治体自らも被災しているうえに、人命救助・二次災害防止・被害状況の集約や発信・必要な物資や食料の確保など、非常に繁忙となり、十分な職員を配置できなくなります。これらの事から、自治体の采配は、原則避難者を中心とした自治組織によって行われることが望ましく、避難生活の運営の主体は、避難者であることを覚えておいてください。

防災士教本から引用

(2)避難場所運営は、災害の種類や規模に地域性を考慮し、時間の経過とともに運営体制を見直すことが必要になります。

(3)施設の使い方については最小限のルールを決めることが必要になります。最小限の単位は世帯を中心として考え、一人のスペースの密度は最低でも2㎡は確保するのが理想です。

(4)避難所での生活ルールは最小限のルールを定め、避難者全員で守ることが必要です。生活ルールの項目は、生活の時間(起床,消灯、食事、清掃)の生活の基本、貴重品の自己管理、ごみの分別等、模造紙に大きく書いて玄関付近などに掲示して周知するようにします。

(5)避難所運営の手順は、避難場所の開設から始まり、避難施設の点検、避難者名簿の作成、仮設トイレの設置(50人に1基を用意)などがあります。また、大勢の避難者が殺到した場合に備え、容量オーバーへの備えも必要になります。

防災士教本から引用

 

避難場所における留意事項

(1)トイレ問題
避難所では、トイレの数が著しく不足します。しかも仮設トイレは居住スペースから遠くに設置されるケースが多いです。トイレを頻繁に利用する高齢者は飲料水を控える為、体調を崩してしまいます。高齢者がトイレを利用しやすい環境づくりが大切になります。

 

(2)エコノミークラス症候群
車中拍がエコノミー症候群の原因になりがちだが、長期間避難生活が続いて足をあまり動かさなければ、発症する可能性が高くなります。

高齢者は特に注意が必要で、予防するためには、

  • 血液の循環を良くするために水分補給をする。
  • 足首を回したり、足の指の体操を行う。
  • ふくらはぎのマッサージを行う。

などが、有効です。

 

避難所・避難場所における生活はかなり制限されます。特に、高齢者や女性に対するプライバシーの確保などが社会的にも大きな問題となっております。

これからは避難をしなくても自宅での避難生活が送れるように、家の耐震や食料等の備蓄について平時から準備していくことが大切になります。

匠の会の会員社は各地域に於いて耐震診断士として活躍している人もいます。是非ご相談いただければと思います。

次回は「みんなで行う地域防災と多様性の配慮」です。災害時に力を発揮するボランティアですが、そのボランティアがより良く活動するための基本知識を学んで行きましょう。

 

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