Home 家づくりのまなびば防災 19:自分で行う地震・津波への備え

19:自分で行う地震・津波への備え

「家族防災会議」をご存じでしょうか?

いざという時に備えて「災害時の我が家のルール」を家族で話し合う事です。1年に一度は家族防災会議を開催し、災害時の安否確認の方法・防災用品の更新・家具類の転倒防止対策等、自分の身は自分で守る術を学んで行きましょう。

 

家族防災会議で話し合っておくべきこと

⒈ ハザードマップや被害想定から、自分の住む地域の災害リスクを確認

⒉ 大地震に備えた我が家の安全確認(自宅内危険個所・安全な場所は?)

⒊ 避難場所や避難所への経路を、昼間と夜間、それぞれ実際に歩いてみる

⒋ 家庭内での備蓄品(期限切れの食品やくすりがないかなど)と保管場所の確認

⒌ 非常時持ち出し品の準備(季節によって中身が違ってくることに留意)

⒍ 消火用品、防災資機材などの準備

⒎ 災害時の対応確認、高齢者がいる家庭ではその避難方法、ガス栓・ブレーカーの措置など…

⒏ 家族の連絡方法の確認
→災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板などの安否確認ツール、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの活用。被災地から離れた親戚などの家を中継拠点にする方法。

 

防災用品

家族の構成や地域の特製によっても必要な防災用品は変わってきます。自分(自分たち)で何が必要かを考えて備えなければ、本当に役立つものはそろわないのです。

防災士教本より引用

 

 

地震への備え

⒈ 建物への安全性を高める

 

⒉ 家具類の転倒・落下・移動防止対策

防災士教本より引用

 

<地震災害時の対応>

  • グラットと来たらまず「身の安全」
  • 揺れが収まったら火の始末
  • 家族や同僚、隣人の安否確認
  • 出口を確保
  • 余震や津波に注意
  • 避難の準備

防災士教本より引用

 

 

⒊ ビル内、地下街、屋外などでの行動

  • ビルの中でエレベーターに乗っていたら、すべての階のボタンを押し、停止した階で降ります。高層ビルでは、特にゆっくり揺れ(長周期地震動)を感じたときは、机の下にもぐるなどして揺れが収まるのを待ちましょう。
  • 地下街は地上に比べて揺れが小さいので、比較的安全と言えます。揺れが収まったら係員の指示に従って非難しましょう。
  • 地下鉄などの乗り物の中では急停車することがあるので、つり皮や手摺にしっかりとつかまりましょう。駅員や乗務員の指示に従い、不用意に車外に出てはいけません。
  • 劇場映画館の客席は大地震で天井が落下する危険性があり、カバンなどで頭を保護し、シートの間に身を寄せましょう。
  • 自動車を運転中は、少しずつスピードを落とし、交差点を避けて左側に寄せ、エンジンを止めましょう。エンジンキーはつけたままで、ドアロックはしないで下さい。
  • 街の中では落下物から身を守り、ブロック塀や自動販売機などには近づかないようにしましょう。垂れ下がった電線などにも近づかないで下さい。
  • デパートやスーパーマーケットでは、陳列棚や大型商品の転倒に気を付けます。
  • 高層マンションではエレベーターが使えなくなりますので、飲料水できる水、食料、簡易トイレ等を備蓄しておき、家族との連絡方法を確認しておきましょう。

 

災害後の暮らしを守る

大きな災害の後はライフラインが止まることが想定されます。地震発生から最低3日間は「外部の支援が来ない」ことを前提に、くらしの備えと知恵や工夫を身につけましょう。

防災士教本より引用

 

 

津波への備え

津波に対しては「地震の強い揺れを感じた時」、「大津波警報が発令された時」、一刻も早く、安全な場所へ避難することが重要です。今津波が来たらどこに避難するかを常に意識することが重要です。

<津波避難の要点>

⒈ 強い揺れを感じたり、津波注意報・津波警報等を聞いたら、すぐに海岸や河口、川沿いから離れて可能な限り高台へ避難する。

⒉ 高台が遠い場合は近くの津波避難タワー、津波避難ビルへ避難する。

⒊ 近くに上記のものがない場合、丈夫な建物の3階以上に避難する。

⒋ 可能であればより高い場所を目指す。

⒌ 津波では倒壊家屋・木材・車両などが流されてくることを念頭におき、より安全な場所・建物を目指す。

⒍ 地下街、地下室は浸水する恐れがあるため速やかに非難する。

⒎ 「周囲に津波が来る!」「避難しよう!」と大声で非難を呼びかけ、率先避難者となる。

⒏ できる限り災害時要配慮者の避難を助ける。ただし自分の身の安全が第一。

⒐ 車の使用はその場で判断を(渋滞で身動きが取れず避難が遅れることのないように。

10. 津波は何度も来る。津波警報が解除されるまで安全な場所にとどまる。

11. 非常時持ち出し品はコンパクトにまとめておく。

 

 

災害から自分たちの命を守る「避難の3原則」があります。

原則1 「想定にとらわれるな」

ハザードマップ等による事前の想定にとらわれることは危険です。ハザードマップに示されている通りの津波の大きさや降水量とは限りません。自分自身で状況を判断し行動することが大事です。

原則2 「その状況下で最善を尽くせ」

ハザードマップなどで「ここは安全だ」とされていても、その情報を過信せず、今起きている状況を冷静に判断し、更なる安全の確保に努めましょう。「想定にとらわれるな」、「その状況下で最善を尽くせ」の教えを忠実に実践し、大津波から命を守りましょう。

原則3 「率先避難者たれ」

災害時いくら「逃げろ!」と言っても、人は正常性バイアス(自分にとって都合の悪い情報は無視する)等の心理作用も相まって、すぐには動かないものです。自分が「率先避難者」となり避難する事で、周囲もそれに同調して避難が始まります。それは結果として皆の命を救う事となります。平常時から「避難訓練」など災害準備を怠らず、自分はもちろんの事、地域の方々の命も守りましょう。

 

 

次回のテーマは「自分で行う風水害・土砂災害等への備え」を学びましょう。

 

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