Home 31:近年起こった自然災害からの学びと対応その1

31:近年起こった自然災害からの学びと対応その1

大阪北部地震におけるブロック塀等の安全確保対策

 

【大阪北部地震について】

概要:2018年6月18日 地震発生
震源地:大阪府北部
規模:マグネチュード6.1(暫定値)
最大震度:震度6弱、大阪府:大阪市北区、高槻市、牧方市、茨木市、箕面市
住宅被害:2府5県、全壊が計21棟、半壊が計483棟、一部損壊が敬61,266棟

この地震が、ブロック塀の脅威を改めて考えるきっかけになりました。

 

ブロック塀問題における被害と対策の歴史

ブロック塀の問題に関しては、1978年の宮城県沖地震による被害を経験に1980年に建築基準法施行令の基準が強化されました。その後、2006年には耐震改修促進法の基本方針に於いて、ブロック塀の安全対策に対しての方針が記載されました。

しかしながら、2018年に発生した大阪北部地震で高槻市の寿栄小学校のブロック塀が壊れ登校中の小学生児童が亡くなるという痛ましい事故が発生したことは皆様の記憶に残っているのではないでしょうか。この様な事故を契機に、耐震改修促進法の枠組みを活用し、建物本体と同様にブロック塀においても耐震診断や耐震改修工事が促進されました。

 

 

そこで今回は、
《ブロック塀等の点検のチェックポイント》を解説します。

 

国土交通省のHPより引用

 

下記の6項目をチェックし、ひとつでも不適合になる項目がありましたら専門家に相談しましょう。

□1.塀の高さは地面から2.2メートル以下か?

□2.塀の厚みは10センチ以上あるか?(塀の高さが2メートルを超え2.2メートル以下は15センチ以上)

□3.塀の長さ3.4メートルごとに塀の高さの1/5以上突き出した控え壁があるか?

□4.コンクリートの基礎があるか?

□5.塀に傾きやひび割れは見られないか?

□6.・塀の中に直径9ミリ以上の鉄筋が、縦横とも80センチ間隔以下で配筋されており、縦筋は壁頂部および基礎の横金に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか?

・基礎の根入れ深さは30センチ以上か?(塀の高さが1.2メートル超の場合)

(この項目は専門家に相談しましょう)

上記の基準は塀に既定の鉄筋が入っていることが条件となっています。

 

*組積造 (レンガ造り、石造、鉄筋の無いブロック造の場合)

□1.塀の高さは地盤から1.2メートル以下か?

□2.壁の厚みは十分か?

□3.塀の長さ4メートル以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した控え壁があるか?

□4.基礎があるか?

□5.塀に傾きやひび割れは見られないか?

□6.基礎の根入れの深さは20センチ以上か?(この項目は専門家に相談しましょう)

 

特に、お宅のブロック塀が近くの学校のスクールゾーンに面している場合は早急の確認が必要です。

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