床暖房は、大きく分類すると温水式床暖房と電気式床暖房の二種類に分類されています。
前回は、温水式床暖房(こちらをクリック)を解説しましたので、今回は電気式床暖房について解説していきます。
【電気式床暖房】
床下に電気を動力として発熱するヒーターなどを敷き込み、床面から部屋全体を温めます。「蓄熱式」「PTCヒーター式」「電熱線ヒーター式」などの方式があります。
上記方式に多少の違いはありますが、基本的に床下に電熱線等の熱源を含んだシートを敷き込み、フローリング等の仕上げ材を貼り仕上げます。
温水式のパネルと違い、厚みも薄く、床の仕上げ高さにあまり影響を及ぼさなくて済みます。
新築工事にはもちろんの事、リフォーム工事には最適と言えます。
①蓄熱式
床下に蓄熱材を敷いて、深夜電力を利用し蓄熱材に熱を蓄え、日中に放熱させて部屋を暖める方式です。深夜電力を利用することにより、月々の電気代を抑えられる事と、メンテナンスに手間がかからないのがメリットです。初期費用が他の方式より高くなるデメリットがある。
②PTCヒーター式
面状もしくはチップ状の熱源が、自動で温度調節をしながら暖めてくれます。
自身の温度に反応して、通電量を抑制してくれるのが特徴です。同じ室内でも、日当たりなどによって床の温度に偏りが出ますが、部分ごとの温度を自動で察知してくれるので、部屋の床面温度を一定に保つ事ができます。
温まるまでに電気量と時間がかかるデメリットがある。
③電熱線ヒーター式
電熱線が張られたパネル状のヒーターを必要な部分に敷き込む単純な構造になっています。施工も簡単に出来る為、初期費用が抑えられます。
ヒーターを必要な部分に分割する事も出来ますが、その際、ヒーターを一面温める為、ランニンクコストが高くなるデメリットがある。
電気式床暖房は、温水式床暖房より初期費用が安く抑えられ、メンテナンスの手間もかかりませんが、温まるまでの時間が長いのと、ランニングコストが高くなる傾向にあります。電気式か温水式か、どちらが我が家に適しているか工務店に相談してみてください。