Home 家づくりのまなびば防災 02 もし、大地震が起きたら・・・知っておくべき、地震・津波による災害発生のしくみ

02 もし、大地震が起きたら・・・知っておくべき、地震・津波による災害発生のしくみ

 

数多くの地震体験から学ぶもの 〜知っておくべき基礎知識〜

私たちの住む日本は世界でも有数の地震国、地震列島日本です。

近年では1995年の阪神・淡路大震災をはじめ、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震が発生、特に東日本大震災巨大津波を伴う日本の歴史史上でも未曾有の災害として記憶に新しいと思います。

 

また、数多くの地震体験は日本の家づくりに関する「耐震」に関しての学びでもあるのです。

日本で地震が多いのは、日本列島の周辺に存在する4枚のプレート(太平洋プレート・フィリピン海プレート・北米プレート・ユーラシアプレート)ひしめき合い、その動きが地下の深い場所で地殻のひずみを生みそのひずみが元に戻ろうとして地震が発生します。

日本付近のプレート図

引用:自信調査研究推進本部地震調査委員会編「日本の地震活動ー被害から見た地域別の特徴ー」<第2版>

 

 

地震の基礎知識

地震には「海溝型地震」と「内陸型地震」が有ります。

「海溝型地震」はマグネチュード8クラスの巨大地震となり広範囲にわたり被害をもたらします、と同時に海底深くのプレートの跳ね上がりで大津波が発生する可能性が生じます。さらに細かくは、「アウターライズ地震」といい、海洋プレートが陸側プレートに沈み込む海溝と呼ばれる部分の海側側で起こる断層破壊による地震は震源も浅く、地震規模以上に巨大
津波を引き起こしやすいです。

海溝型地震のしくみ

引用:平成23年度広報誌『ぼうさい』内閣府

 

更に、津波は遠い海外で起こった地震でも日本に到着します。1960年に起こったチリ地震(M9.5)では、地震発生から22時間後に8mを超える津波が到着し、大きな被害が発生しました。

また、「内陸型地震」は活断層の活動により局所的ですが甚大な災害を引き起こします。(直下型地震とも言われます)

 

 

震度とマグニチュードの違い

「震度」と「マグネチュード」の違いですが、
「震度」は人が感じる揺れの強さを表し、正確には「震度階」や「震度階級」と言われ0から7まであり5と6はそれぞれ強と弱に分けられ10段階あります。

「マグネチュード」は地震の規模を表す尺度で頭文字のMで表現されます。
マグネチュードが1.0上がるとエネルギーは約30倍になります。

地震と揺れ等の状況

引用:「震度階級の解説表が新しくなりました」気象庁

 

もし、大地震が起きたら・・・

もし大地震が起きた時、私たちの取るべき行動は、建物の中に居た場合は、テーブル等の下に逃げ込み、クッションなどで頭を守りましょう。トイレや浴室に居た場合は扉や窓を開けて避難路を確保しましょう。エレベーター内にいた場合は、急いで全ての階のボタンを押し、エレベーターが止まった階で降りてください。

車に乗っていた時は、左側に停めて待機し揺れが収まったら、キーをおいて施錠せず連絡先を残して避難しましょう。

大きな津波が発生した時、私たちが取るべき行動は、行政の避難指示に従って、速やかに高台に避難しましょう。逃げ遅れた場合は、上階に避難しましょう(垂直避難)津波は、一度だけでなく何回も襲って来ますので、津波警報が解除されるまで、避難し続けてください。

 

一番大切な事は、自分の命を守る事を最優先に考えて行動してください。

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