ご自宅の床の構造は理解していますか?
多くの住宅で使用されている複合フローリングについて解説していきます。
◆ひとこと解説◆
複合フローリングにはメリットがいっぱい、最大のメリットは、
種類が豊富で、様々なデザイン・機能性・コストなどの幅広い要望に対応できることです。
最近の家づくりは、生活様式の変化から和室が姿を消し、ほとんどの間取りが洋室となりました。LDKや寝室・子供部屋などの床材はほとんどが、フローリングを選択しています。フローリングを大別すると「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類がありますが、その中でも圧倒的に多く採用されているのが複合フローリングです。複合フローリングの構造は、合板などの基材の表面に化粧材を貼りその上からウレタンなどの特殊な塗装で仕上げられています。
表面に貼る化粧材には、天然木を2㎜程度の厚みに挽いた「挽き板」、天然木を0.5㎜程度の厚みに突いた「突板」、表面に木目や石目をプリントした「化粧シート」の3種類が主に使用されています。挽き板を使用したフローリングは、厚みのある木材を使用しているため、無垢フローリングと同じような質感が得られます。
また、従来からの複合フローリングは、突板を使用したものが主でしたが、最近では印刷技術が飛躍的に進歩したため、天然木の質感をリアルに再現したシートを使用した複合フローリングも多数あります。加工技術や塗装技術の進歩により仕様用途に合わせた選択も可能になりました。
・へこみ傷やキャスターに対応できるように基材を強化したタイプ
・特殊塗装によりワックス掛け不要タイプ
・防滑加工や耐アンモニア加工されたペットや水回り対応タイプ
そんな複合フローリングのメリット・デメリットを紹介します。
◎メリット
・種類が豊富
・様々なデザイン・機能性・コストなどの幅広い要望に対応できる
△デメリット
・木が持つ質感や温もりが肌で感じられない
・無垢材のように経年変化による味わいがなく経年劣化してしまう
・接着剤などの化学物質を使用している
複合フローリングにはこのようなメリット・デメリットがあります。上の方で紹介した複合フローリングの特徴も考えながら検討してみてください。
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