日本列島は、7割が山地でしかも地質は脆弱な上、多くの断層・構造線が走ってます。
梅雨前線や台風などによる豪雨で世界平均の2倍の雨が降るため、土石流や地滑りなどの土砂災害が常時発生するリスクを負っております。土石流災害を含め、毎年甚大な被害が発生しており、土砂災害対策は我が国の防災対策上、極めて重要な位置を占めています。
土砂災害の前兆現象等について学んで、命を守る行動をしましょう。
土砂災害について
- 土石流ついて
土石流は通常の水が土砂を運ぶ量よりも非常に多く流出し、土砂と水が一体となり岩や流木などと一緒に激しく流れ下る現象です。
土石流が起こる前兆として、急に川の流れが濁っていたり、普段聞きなれない山鳴りや石のぶつかる音、また土や木の葉が腐ったような異様な匂いがするのが特徴です。
- がけ崩れと地滑りについて
がけ崩れと地滑りは斜面崩壊と言う面では同じですが勾配が30度を超えた土地が崩壊する現象をがけ崩れと言い、地すべりは勾配が30度以下の土地が地下水などに起因し地面が滑り出す現象を言います。
では、私たちはどうしたらいいのでしょうか?
がけ崩れや地滑りの起こる前兆として、斜面に割れ目が見えていたり湧水が出る、井戸の水が濁る、樹木の根が切れる音がしたら危険のサインとなります。
では私たちはどうしたらいいのでしょうか?
土砂災害対策としては国や市町村が危険な区域の整備をするには限界があります。そのためまず私たちはハザードマップなどにより「どこが危ないのか」を知る事が重要です。
次には「いつ危ないのか」が問題となります。地震や火山活動に伴う土砂災害は「いつ」を特定するのはとても困難です。しかしながら、ほとんどの土砂災害の誘因は毎年起こる豪雨である可能性が多いため、集中豪雨が発生した時は自分たちの地域の降水量などの情報を的確につかむことが重要となります。
近年、日本列島を襲う気象災害は、規模が大きく被害も甚大で回数も増加しています。
地球温暖化も原因の一つとされています。そのため、温室効果ガスの排出を減らす事が重要となります。低炭素社会の実現に向けて、小さなことから日々の暮らしを考えなおすことによって、災害も減らすことができるかもしれません。
次回のテーマは、「火山災害による災害発生のしくみ」です。
災害から命を守る為、災害について学んで行きましょう。