Home 家づくりのまなびば防災 26:みんなで行う防災ボランティア活動

26:みんなで行う防災ボランティア活動

 

大災害が発生した時に活躍するのが災害ボランティアです。
1995年の阪神淡路大震災が防災ボランティア元年と呼ばれ、現在では、災害時には不可欠な存在として認知されています。スーパーボランティアと呼ばれている尾畠春夫さんは有名ですよね。
今回は、防災ボランティアの活動内容や問題点などについて解説していきます。
皆さんが防災ボランティアとして活動する際の参考にしていただければと思います。

 

1:災害ボランティアセンター

阪神・淡路大震災では、大勢の災害ボランティアが果たした役割の大きかったが、被災者のニーズとボランティアを繋ぐコーディネーターの存在がなく今後の課題となった。この経験により、「災害ボランティアセンター」というしくみがつくられました。市町村役場や社会福祉協議会がある公共施設に設置されることが多く、最近では、HPやFacebookページが立ち上がり、その所在を確認することが可能になってきています。
運営は、ボランティアコーディネーターが常駐する社会福祉協議会職員、災害ボランティア団体、NPO法人などか対応しています。

 

2:多様なボランティア活動

●応急対応(救援ボランティア)

「避難所で被災者の対応をする」や「壊れた家のがれきを片付ける」などがこの期のボランティア活動です。ライフラインの破壊に伴う生活支援への対応や避難所での集団生活の運営支援などが主な活動となります。

 

①災害時要配慮者に対するボランティア活動

高齢者・・・健康への配慮、生活支援、話し開いてなど

傷害者・・・手話、内部疾患専用の食事の支援など

外国人・・・通訳、集団生活の支援、食事の支援など

子ども・・・遊び場の提供、学習の支援、アレルギーへの配慮など

 

②情報に関するボランティア活動

被災者への各種生活情報の提供、被災地外への被災地状況の発信など

 

●復旧・復興(復興ボランティア)

徐々に社会システムが復旧していくと、その代替的な役割は縮小し、生活の個別領域(仮設住宅、まちづくり、産業再生など)での支援活動がこの期の主な活動にまります。復興期のボランティア活動では、応急対応期同様、既存の対応主体の限界を補う支援を行うとともに、被災者・被災地が、自らの生活循環を再構築していく力を引き出す側面支援も行う。

復興ボランティア活動の例

①仮設住宅及び復興公営住宅における高齢者の見守り、コミュニティづくりの側面支援を行う。

②復興まちづくりに対するアドバイスを行う。

③復興に関わる様々な主体(被災者・地域コミュニティ、行政機関、専門家)をつなぐ。

 

●災害ボランティア活動の役割と機能

被災地では、刻一刻と状況が変化し、ボランティアのニーズと環境も大きむ変わっていきます。発災直後は消防、警察、自衛隊などの公的機関による人命救助、二次災害防止、情報取集伝達が優先される。この時期、経験の浅いボランティアが大挙して被災地に入ることは慎重を期したい。

ボランティア受け入れが可能になった時点で活動を本格化させます。初期段階は泥だし、ガレキ撤去などの力仕事が多いが、次第に入浴サービスや子守や学習指導などの多様なニーズが発生してきます。柔軟な心で「被災者の方々に寄り添い、伴走する」という気持ちが望まれます。

防災士教本から引用

 

近年、地震や台風などの風水害が数多く日本列島を襲ってきていて、被害状況も大きくなってきています。その度に、災害ボランティア活動は多くの人命救助や、復旧・復興支援の大きな原動力となっています。

私たち匠の会も、東日本大震災や房総半島や首都圏を襲った台風などの大災害の際、ボランティアとして活動させて頂いた経験があります。皆様も是非様々な形で災害ボランティアに参加して、今も被災された方々を応援していきましょう。

 

次回お題は「わが家の防災チェックリスト」です。
日頃から災害に対するどのような備えが必要かチェックしてみましょう。

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