住宅用火災報知器とは、
火災発生による煙及び熱を感知して火災の発生を知らせてくれる機械です。
2004年に消防法の改正がおこなわれ、戸建てを含めたすべての住宅において住宅用火災警報器(火災報知器)を設置することが義務となりました。
まず2006年6月に新築住宅への設置が義務化され、既存住宅も順次義務化が進み、2011年6月までには全国すべての住宅が対象になりました。
■なぜ、設置義務化されたの??
平成16年当時の住宅火災による死亡原因の多くは、逃げ遅れが最も多く全体の約6割を占めていました。火災発生は、日中の起きている時間帯が多いのですが、死者発生は就寝時間帯が多くなっていました。
その理由は、火災が発生した場合、臭いや煙・音などの五感で気づく事が多い為、就寝中や仕切られた部屋などにいる場合、火災発生に気づくのが遅れ、逃げ遅れてしまうからです。そこで、家庭内の火災発生をいち早くキャッチし知らせてくれる住宅用火災報知器の設置が義務づけられました。その結果、死者数と損害額は半減、焼失床面積は約6割減少したそうです。
■家のどこにせっちするの??
基本的には、寝室と寝室がある階の階段の上部(1階は除く。)に設置します。
また、各市町村によっては台所やその他の居室にも設置が必要な地域があります。
尚、東京消防庁管内では、寝室だけでなく居室やキッチンへの取り付けも義務化されています。詳しくは、一般社団法人 日本火災報知器工業会のHPを参照ください。
https://www.kaho.or.jp/pages/keiho/page-keiho-03-03.html
■どんな種類があるの?
① 煙式(光電式) 煙が発生すると火災発生を知らせる。
設置場所 寝室・階段・居室などの壁や天井
② 熱式(定温式) 周辺温度が一定の温度以上になると火災発生を知らせる。
設置場所 台所・車庫などの壁や天井
■どんなお手入れが必要??
定期的にお掃除しましょう。誤作動を防止することが出来ます。
定期的に作動確認をしましょう。点検ボタンを押して電池切れ等を確認しましょう。
※警報機が自然に鳴った時は、故障や電池切れの可能性があり取替のサインです。
住宅用火災報知器は、10年経つと電子部品の劣化や電池切れなどで火災を感知しなくなる可能性が高くなり、とても危険な状態になります。
設置の義務化から約20年が経過しました。まだ設置をしていないお家はもちろん、新築やリフォームをしてから10年以上経ったお家は、お近くの工務店に相談してください。
火災から、命と財産を守りましょう!!