近年、キャンプが流行っていますが、その中でも「焚き火」に関しては様々なグッズも発売され、現代人の「癒しの場」となっております。
その様な環境に於いて、暖房機器の中でも【薪ストーブ】や【ペレットストーブ】に対して関心度も増していますが、いざ設置となるとなかなかハードルが高いのも事実です。
例えば【薪ストーブ】に関して・・・
・ご近所への煙や煤(すす)の配慮
・建築基準法上の火気使用室における内装制限や各種内装基準への対応(薪ストーブの設置位置や壁・天井などの防火対策)
・薪・ペレットなどの燃料の調達
・火災や地震などの災害対策
等が考えられます。
薪ストーブの魅力は何といっても「炎」です。薪ストーブの「炎」はいくら見ていても見飽きる事が無いのは不思議です。更にその「炎」から発生する強烈なエネルギー(熱)による暖房能力はとても高いのです。本来はその利点を十分利用する為、バンバン薪を燃やしたいのですが、煙突から出てくる「煙」や「煤」でご近所に迷惑をお掛けする心配が有ります。特に住宅地での使用には十分な配慮が必要となります。
焚き方のポイントとしては、
・薪がもったいないからと言って空気をしぼりすぎない
・薪は十分乾燥したものを使用する。乾燥が不十分な薪は、水分と煙が混ざりクレオソートとなり煙突に付着し煙道火災の原因にもなります
・薪ストーブの炉内には、適切な薪の量を入れましょう。温度の上がりすぎや酸素不足による不完全燃焼を引き起こします。
最近では、薪ストーブに内蔵されたセンサーで排気の酸素量・温度を計測し、最適な空気量を自動で供給する機種も発売され適切な炉内の燃焼環境をコントロールできるようになってきました。
また、気密性の高い住宅に薪ストーブを設置する場合の注意点として、密閉された空間に於いて火を燃やすという事は室内に一酸化炭素を充満させ、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。一酸化炭素の逆流を防ぐためには、外気導入ができる薪ストーブか気密性の高い薪ストーブを採用するのが良いでしょう。
薪ストーブを設置するにあたっての内装基準に関しましては、建築基準法や消防法・市町村の火災予防条例等により様々な規定が有りますのでご注意ください。
薪ストーブの設置に関しては、お住まいの地域環境や法的な制限、建物の構造等、様々な配慮と注意が必要となります、計画段階から専門家のアドバイスを受け最善の策を講じてください。
私の家にも薪ストーブを設置していますが火を入れるのは夜間か天候が雨の日等にして、近隣への配慮を行っています。
上記のことを熟慮し素敵な【薪ストーブ】ライフをお過ごし下さい。
次回は、【ペレットストーブ】についての話をしたいと思います。