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【メルマガバックナンバー】偏心率って何?

家づくりの学び場を運営する「協同組合匠の会」が毎月2回発行する匠の会メルマガ
今回はそのメルマガのバックナンバーの一部をご紹介します。

今回のテーマは「偏心率って何?」です。

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みなさんこんばんは。
匠の会メルマガ担当の中村です。
関東地方も梅雨に入り、毎日不快な日が続いていますが皆さまどのようにお過ごしですか。
過日台風2号が関東地方の各地で線状降水帯による大雨が降り、各地で浸水などの被害がありました。大雨の被害だけではなく、最近は日本の各地で大きな地震も起きています。5月5日には石川県能登地方を震源とする地震により、最大震度6強が観測され住宅にも大きな被害が発生しました。
これから家を建てるなら大きな地震でも被害のない家を建てなければいけないと思います。

今回のメルマガ第70号は、「偏心率って何?」です。
気になった方は是非、本編をご覧ください!

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 匠の会メルマガvol.0070 「偏心率って何?」

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地震や風などの水平の力に抵抗するのが「耐力壁」ですが、量以上に注意するのが、建物にねじれや変形が起きないようにするためにバランスよく「耐力壁」を配置することが大事なポイントとなります。
構造計算では、建物の重さの中心(重心という)と、地震や風の力に抵抗する耐力壁の強さの中心(剛芯という)をそれぞれ計算しこのズレを数値化したものが偏心率といいます。バランスの良い配置とは、この重心と剛芯ができるだけ近づいて配置されている状態をいいます。
一般的な住宅の場合、重心は建物の中心部付近となりますが、南面には大きな窓を配置し、北面には窓が少なく壁が多く配置されます。そうすると東西方向の剛芯は建物の中心から北側によります。重心と剛芯のズレ(距離)がある一定の数値より大きくなると、水平力(地震力)が働いた時には、耐力壁の量が満たされていても、建物にはねじれが生じてしまい最悪の場合倒壊につながってしまうこととなります。阪神・淡路大震災ではねじれによる倒壊が多く発生したため、現在の建築基準法では偏心率を求めてチェックすることが求められますが、この計算方法は難しいため偏心率を計算しなくてもバランスをチェックする方法として4分割法が規定され、この規定を満たしていれば偏心率を計算しなくてもよいとされています。
しかし建物形状は様々な形状があり4分割法も万能ではありません。
近年数が多くなっている太陽光パネルや、ベランダなどのオーバーハングは壁の量が少ない南側に設置されることが多く重心と剛芯のずれが大きくなりますので注意が必要です。

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本日の独り言

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先日ご近所さんから今年初めて「桃」をいただきました。私の住んでいる笛吹市は桃の生産が日本一で、これから夏に向け出荷が最盛期となります。
一般的に桃は柔らかい果物が常識ですが、地元の人は「かたい桃」が常識で、やわらかい桃は好んで食べません。
ぜひかたい桃を食べに来てください。

それでは次号もお楽しみに!!!

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