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〔住まいの構造〕プランと構造計画

株式会社匠家

地震に強い家を造るには、
プランニングの段階から耐震性能を意識することが重要です。

まず外観でいうと単純でバランスの取れた外観を持つ家。つまり形が正方形や、長方形で平屋建てがベストです。
2階建ての場合は、1階と2階の外壁面がそろっているいわゆる総2階建てがベストです。(コストや耐久性も同様です。)

しかし実際は、敷地の形状や隣地の状況、風通しや日当たりなど様々な条件により、L字型や2階部分が1階よりずれてしまう(1階部分が下屋になってします)ことがあります。また、こだわりやプラン優先により、南面に大きな窓を設けるため壁が少ない、リビングを広い空間にする為壁が極端に少ない、大きな吹抜やリビング階段にしたい、勾配天井にしたいなど、耐震性にとって様々な問題が発生します。しかし、きちんと対応すれば耐震性の確保はそれほど難しくはありません。

 

私たち専門家がプランニングする場合のコツを少しだけお話しします。

プランニングと同時に構面(柱が連続して立っている通りで外壁の端から端まで)をしっかりと意識します。外壁面も構面と考え、構面の間隔は2間(3.6M)を目安とします。そしてこの構面内に必ず2間(3.6M)以上の壁(耐力壁)を設けます。さらに2階建ての場合は1階と2階の構面のずれを極力少なくします。これを守れば耐震等級3はクリアできます。(建築基準法の最低耐震等級は1となります)

 

現実には様々な条件のもとプランニングがされていると思いますが、下記のようなプランは構造の知識のある専門家に相談することをお勧めします。

  1. 2階の壁がセットバック(1階の壁とずれる)していて、その下の1階の通りに柱や壁がない場合
  2. 大きな吹抜やリビング階段が隣接してある。
  3. 2階がオーバーハング(1階部分より2階部分が跳ねだしている)がある。
  4. 建物の形状がL字形、コの字型
  5. 大きな勾配天井がある。
  6. スキップフロアがある。
  7. 敷地が狭小間口である

 

地震大国の日本では、大地震後も安心して住み続けるには、耐震等級3が必要です。

こだわりのある家を実現するためにも専門家を上手に利用してください。

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