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木の家を建てる事と環境貢献

 

日本の国土における森林の割合がどのくらいかご存じでしょうか?

 

答え:
日本の森林面積は約2500万ヘクタールで、
日本の国土の67%が森林です

 

その豊富な森林資源を活用し【木の家】をつくることはどの位い地球温暖化貢献できるのでしょうか?
その一つの目安として、【木】がどれくらい二酸化炭素を固定化するのかを学んで行きましょう。

【木】は光合成を行い、栄養素をつくり大きくなってきます。
光合成とは、植物が水と二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出す活動です。その木が吸収した二酸化炭素はそのまま木に閉じ込められているので森における循環(植林~手入れ~伐採)がうまくいく事は地球温暖化を防ぐ事に役立つのです。

 

ではどれだけの二酸化炭素が【木】に閉じ込められているのかの計算方法ですが。

 

杉材の水分を全て除いた比重(全乾比重)は0.33です。
比重は水1㎥(重さで言うと1000㎏)なので、杉の比重から換算すると杉材だけの重さは
1000㎏×0.33=330㎏/㎥となります。

 

木材の分子構造は炭素(C)が50%、酸素(O)が43%、水素(H)6%、窒素(N)他1%でできているので
330㎏/㎥の内、50%の165㎏が炭素(C)となります。

 

次に、炭素(C)から二酸化炭素(CO2)の量を求める方法として
二酸化炭素は炭素(C)が1個と酸素(O)が2個で出来ているので
炭素(C)の分子量は12が1個で12
酸素(O)の分子量は16が2個で32となり、二酸化炭素の分子量は44となります。

 

そのことから、二酸化炭素の44の分子量の内、炭素(C)の分子量が12あるので
44÷12=3.67 となり、炭素(C)の3.67倍が二酸化炭素の重さということになります。

 

よって、木材1㎥においての二酸化炭素の量は
炭素(C)165㎏×3.67=605㎏となるのです。

 

上記の計算式より、
実際【木の家】で家づくりを行った場合の二酸化炭素の固定量は
床面積が30坪の木造住宅で換算すると柱や梁などの構造材、
床材、天井材、建具やサッシの枠材などの造作材、
そして建具材等で約20㎥の木材を使用しますので
20㎥×605㎏/㎥=12.1t(トン)の二酸化炭素が固定さていることにとなります。

 

木造の家【木の家】を建てる事は、
地球温暖化の防止にとても貢献することになるのです。

資源の乏しい日本に於いて、唯一といっていい潤沢にある木材資源をもっと利用することで【日本の森】を育てていきましょう。

 

 

 

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