「自宅でリフォームやリノベーションをしたい場所はどこですか?」との質問への答えで一番多いのはどこだと思いますか?
水廻りであろうと言うことは容易に思いつきますよね。更に詳しくは
1位 浴室
2位 キッチン
3位 トイレ
4位 洗面所 と続きます。
今回はその中で一番需要のある【浴室のリフォーム】についてお話しします。
【浴室】をリフォーム、リノベーションしたい理由としては
1位 設備が古くなってきた
2位 狭い
3位 寒い
4位 バリアフリー化したい となっています。
まず大切な事は「何を目的にリフォームを行うのか」を家族全員で確認する事です。
計画を立て、検討するにあたり多くの情報が入りすぎ考えがまとまらなくなってしまう事が多くみられます。
そのような時、リフォーム工事の原点に戻る事で整理がつくと思います。
主たる浴室のリフォーム工事は《ユニットバス》へのつくり替えが多いと思います。
様々なメーカーさんから多岐にわたっての素敵な商品が発売されています。
そこで、【浴室】のリフォーム工事をスムースに進める為のポイントを整理してみましょう。
4位 《バリアフリー化》ですが、主な商品は洗面室との段差を無くした仕様となっています。更に浴槽も比較的浅くなっているので残るは、手摺が必要かどうか?必要な場合はどの位置に取付けるかでしょう。
手摺の取付位置は普段の浴室内での導線(浴室内へや浴槽への入り方等)をショールーム等でシュミレーションしながら検討するとより具体的な対処が出来ると思います。
また、私がお客様との打ち合わせの中で重要視する事の一つに《入口ドア》の形状があります。一つの目安ですが、サイズが1616(1坪タイプ)以上でしたら《開き戸や引き戸》、それより狭い場合は《折れ戸》をお勧めしています。
理由は浴室への出入りのし易さと可動部分が少ないことでの耐久性の向上です。(メーカーさんはあまり関係ないと言っていますが・・・)
3位の《寒い》への対策は、ユニットバスにリフォームした時の最大のメリットと言えるでしょう。《高断熱浴槽仕様》は必須です。出来れば《あったかパック》などの浴室全体の断熱効果を高めた仕様を選ぶことで快適さがより実感できると思います。
更に床材についても寒さ対策を施した商品が多く出ています。どのメーカーの商品が自分たちの使い方に合っているかをご検討下さい。(硬さや清掃のし易さ等)
2位《狭い》への対策については、少し難しい問題を含みますので注意が必要です。以前と変わらず在来型の浴室でしたら広さは変わらずリフォームできるのですが、ユニットバスへのリフォームの場合、今までよりひと廻り狭い浴室になってしまう事が考えられます。理由は下記の参考図①に有ります赤字で書かれた《浴室据付最低寸法》を確保する事ができるかどうかなのです。
参考図①
写真②のように既存のタイルを取り、更に下地材までうまく取り除くことが出来れば今までと変わらない寸法のユニットバスが設置できます。
写真②
写真③のように高耐久住宅仕様で腰高まで基礎が立ち上がり、タイルが直に貼られている場合は、既存の内法寸法(浴室の広さ)が浴室据付必要寸法となるので約10センチ以上縦も横も狭くなってしまいます。
写真③
事前にご自宅の既存浴室の造り方を確認することが重要となります。
最後に、1位《設備が古くなった》は、浴槽の性能だけでなく《浴室暖房乾燥機》等の快適機器の採用や《エコシャワーヘッド》《LED照明》の採用等で節電・節水対策にも効果のある商品を検討してみて下さい。最も重要なのは既存の浴槽を解体した時の浴室廻りの土台や柱が水腐食や白蟻の食害を受けていないかの確認です。下記の写真④は床と壁の隙間からの水漏れで、土台が腐食しています。
写真④
土台や柱が腐っていると建物の耐震性が失われる等、家の寿命に直結します。万が一、そのような場合は土台や柱の入れ替えや補強工事など適切な対処が必要となります。
リフォーム工事で重要なのは、信頼のおける施工会社を選ぶ事とその業者さんと
の十分なコミュニケーションを取りながら工事を進める事です。
また、浴室のリフォーム工事期間は約1週間から10日の工期が必要となります、が写真④のような状況となりますと更に工事期間が延びてしまいます、が写真④のような状況となりますと更に工事期間が延びてしまいます。その期間の入浴場所やどの季節に施工するかの検討もお忘れないようにしましょう。まずは、設備メーカーのショウルームへ足を運び情報収集から始めましょう!
最近はWebでの対応も各メーカー行っているようです。