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「和漆喰」という素材をご存知ですか?

株式会社匠家

「和漆喰」という素材をご存知ですか?

自然素材を求める方が多くなり、漆喰という言葉もメジャーになってきました。
そんな漆喰についてもう一歩深く知りたいという方のために、漆喰の伝統と、和漆喰・西洋漆喰の違いとその良さを解説します。

◆ひとこと解説◆

日本で使われるのは「和漆喰」

日本の建築は木をベースとする建物が多いため、漆喰を強度の意味ではなく、平滑にしあげるための技術で使われます。日本特有の技の一つです。

 


 

■世界中で広く使用されてきた漆喰

「塗り壁」「漆喰」と言う言葉を聞くと、伝統的な建物、例えばお城やお蔵、古民家などの伝統的な建物の白く塗られた壁を連想します。

建築材料としての歴史は非常に古く、西洋では古代ギリシャ・ローマ時代から、また日本では飛鳥時代から今日に至るまで、数多くの建築物の内外装材として使用されています。
世界中で広く使用されてきた理由には、漆喰の主原料となる石灰が世界中で安価で容易に手に入る事、また作業性がよく乾燥後は非常に硬くなる性質を持つ素材だからです。

 

■強度重視の西洋、仕上げの美しさを追求する日本

日本で使われている漆喰(和漆喰)と西洋で使われている漆喰(西洋漆喰)は、建築様式の違いから性格も異なります。
西洋建築は壁が石やレンガで作られていて、より強固に接着し、また分厚く塗り強度を出す必要があるため、石灰に砂や大理石粉などの骨材を混ぜています。石灰モルタルとも呼ばれています。

それに対し、日本の建築は柱や梁を木で組む木構造で、壁は土壁の為強度を出す必要がなく、骨材の代わりに、糊、すさなどの植物繊維を混ぜた漆喰を、薄くお化粧のようにきれいに平滑に仕上げる日本独特の高度な左官技術が完成しました。
城・土蔵・神社仏閣などの漆喰塗り壁は、木造建築と融合し日本の美しい建築文化を創り出しています。

 

漆喰には上記以外にも様々な優れた特性を持っています。
吸放湿性能、抗菌性能、放蓄熱性能、耐火性能、防水性能、化学物質吸着性能などは特に優れています。漆喰は、使用しているうちに空気中の炭酸ガス(二酸化炭素)を吸収し、長い年月をかけて元の石灰岩に戻る過程で硬化して行くので、壁材として適した素材だといえます。

また機械的な仕上ではないので、仕上がりのバリエーション豊富なことも漆喰壁の魅力の一つです。

 

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